GREETING
人生100年時代を迎えるわが国において、“国民総活躍社会”の名のもと、働ける人は老若男女を問わず多様な働き方が認められる時代になり、成人期の健康獲得が重要な位置づけになってきました。そのような中で、保健師・看護師からなる産業保健看護職は国民の半数以上を占める働く人の健康を、働く人の最も身近な立場にいながら、労働者と事業者の双方に対して支援をおこなう専門職です。
働く人々の健康は労務管理として位置づけられる今日、産業保健看護職は個人・集団・組織の健康状態や思いなどをきめこまやかに把握し、個人と集団・組織を常に連動しながら健康課題の解決を組織的に取り組んでいきます。個人に対してはとも考え寄り添いながら、職場に対しては多角的視点から職場診断をおこない、経営層とも連携しながら、健康支援を行います。さらに、企業をとりまく環境やCSR(企業の社会的責任;Corporate Social Responsibility)にも、安全衛生の視点から提言していく役割を担っており、健康経営に代表されるヘルシーカンパニー形成にも寄与しています。
産業保健看護部会は産業保健看護職からなる学会内の職能組織です。実践と学術を融合しながら、産業保健看護職が科学的根拠に基づく実践者として社会に貢献できるよう、また、産業保健看護職の社会基盤強化に向けて勢力的に活動しています。
日本産業衛生学会
産業保健看護部部
会長 五十嵐 千代
ILO161号条約にある「すべての働く人々に等しく産業保健サービスを提供する」ことをわが国が批准していくために、産業保健活動は様々な職種からなるチームとして活動を展開していく時代です。そのチームの中で、産業保健看護職は心身の健康をトータルに支えることのできる医療職であり、社会学に基づき集団の健康支援ができる職種でもあることから、重要な役割を持ち期待されています。是非、一人でも多くの産業保健看護部会員とともに、産業保健看護部会活動を進め、働く人の健康に貢献していきたいと考えています。
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